夏休みも終わり、新学期が始まります。
すでに登校しているお子さんも、
9月1日が登校日のお子さんもいると思います。
お母さんたちも、子どもたちも
長い夏休み、本当にお疲れさまでした。
新学期を迎えるこの時期になると、私は毎年、
「子どもたちは、どんな気持ちで学校へ向かうのだろう」
と考えます。
そんなタイミングで、先日LINE公式のメンバーさんから一冊の本を紹介していただきました。
『9月1日の朝へ』
この本には、ある4人兄妹が登場します。
実母は家を出ていて、おばあちゃん、お父さん、義理のお母さんと暮らしている4人。
けれど、4人の性格も、生き方も、抱えている悩みもまったく違います。
長男は中学校教師。
やや古風で熱い性格で、三男が女の子の服装で過ごすことをなかなか受け入れられません。
次男は高校生。
美容を気にする男の子で、実母との関係に悩みながらも、弟や妹、友人のことを思いやっています。
三男も高校生。
自分の性自認に悩み、女の子の服装をして過ごしています。
ありのままの自分で生きることを選びますが、その選択によって悩むこともあります。
そして長女は中学生。
思ったことをはっきり言う性格で、三男の選択を誇りに思っています。
自分自身もスラックスで学校へ通っています。
物語の中には、
メイク
性の違和感
ルッキズム
いじめ
本当の友達
実母との関係
自己表現
など、今の子どもたちを取り巻くさまざまなテーマが出てきます。
まさに、
「今の世の中にある多様な価値観が、ひとつの家庭の中にすべてある」
そんな家族のお話です。

子どもたちは、それぞれの場所で何かを抱えている
この本を読んでいて、私は何度も考えさせられました。
同じ家庭で育っていても、
兄弟だからといって同じ価値観になるわけではありません。
同じ学校に通っていても、
同じ出来事を経験しても、
感じ方は一人ひとり違いますよね。
そして、その違いは、
大人から見ると「そんなことで?」と思うようなことだったりします。
けれど、本人にとっては、
とても大きな問題かもしれない。
子どもたちが抱えているものは、
外から見ただけではわからないこともたくさんあります。
だからこそ、大切なのは、
すべてを把握することではないのかもしれません。
私もつい、気にして声を掛ける事が多いので反省でもありました。
「気にしながら、気にしていないように接する」という距離感
この本を読んで、特に心に残ったことの一つが、
「気にしながらも、気にしていないように接する」
というこの4兄妹の親の距離感です。
子どものことが心配だからといって、
何でも聞けばいいわけではない…
かといって、
「子どもに任せればいい」と完全に離れてしまうのも違う…
気にしている。
見守っている。
でも、必要以上に踏み込まない。
子どもがこちらを向いたときに、
ちゃんと受け止められる場所でいる。
この距離感は、子育ての中でとても難しいものだと思います。
私も今でも失敗があるからです。
子どもには「乗り越える力」もある
この本を読んでもう一つ印象に残ったのが、
子どもたちの『レジリエンス(乗り越える力)』です。
子どもは、大人が思っている以上にいろいろなことを考えています。
悩んだり、
傷ついたり、
迷ったりしながらも、
自分なりに考え、
人と関わり、
少しずつ前に進んでいく力を持っています。
もちろん、何でも一人で乗り越えられるわけではありません。
だからこそ、
「困ったときには話していい」
「あなたの味方はいる」
「どんなあなたでも受け入れる準備があるよ」
という人がいる安心できる場所が、子どもの側にあることが大切なんだと思います。
9月1日の朝、子どもたちの「心」を想像してみる
9月1日。
長い夏休みが終わり、
子どもたちはそれぞれの場所へ戻っていきます。
「学校楽しみ!」
と思っている子もいるでしょう😊
一方で、
「行きたくないな」
「友達とうまくいくかな」
「クラス替えが不安」
「先生に会うのが嫌だ」
そんな気持ちを抱えている子もいるかもしれませんね。
そして、もしかしたら、
本人にもまだ言葉にできない気持ちを抱えている子もいるかもしれません。
だから新学期の朝は、
「ちゃんと行ってね」
「遅刻しないでね」
「忘れ物ない?」
だけではなく
「この子は、今どんな気持ちで学校へ向かうのかな」
と、ほんの少し想像してみる。
それだけでも、子どもを見る目が少し変わるかもしれません。
子どもの心をすべて理解する必要はないのかもしれませんし
何でも聞き出す必要もないのですよね…
ただ、
「あなたのことを見ているよ」
という安心感を、日々の関わりの中で伝えていく。
そんな親子の距離感を、この本から改めて考えさせてもらいました。
登場する人物たちは、みんな繊細で、実はとても優しい。
複雑な家庭だけど、子ども達は温かくて強い。
本に出てくる登場人物は、みんな繊細でとてもやさしいのです。
読み終えたときに、
「読んでよかった」
「もう一度、何度でも読みたい」
と思う一冊でした。
9月1日。
長い夏休みのあとに学校へ向かう子どもたちの「心」を想像するために
そして、子どもとのちょうどいい距離感を考えるために😊
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
素敵な本を紹介してくださったLINE公式のメンバーさん、
ありがとうございました。
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