怒ってしまう理由とは?

こんにちは。アンガーマネジメントファシリテーターの塩田です。

 

家庭の出来事から、家族に対して、

「なんで怒ってしまうのか?」について考えてみようと思います。

 

夫が子供に怒鳴った

先日子供が、不審者にあいました。

習い事に行く途中、60代くらいのおじさんから

暴言を吐かれ、逃げようとすると自転車をつかまれ数分間怒鳴られた、と帰宅後に話してくれました。

夫は、それを聞いてすぐに寄ってきて、

「ぼーっとしてるからだろう!だいたいお前はいつもぼーっとしてるから、狙われやすいんじゃないか?!なんで逃げないんだ!すぐに逃げろ!!」

と、強く怒鳴りました。

 

子供は、なんで怖い目にあったのに怒られるの?っと言って泣きだしました。

 

私は夫に

「そんなこと言ってもね、急にそんなことになったら怖くて体が動かないんだよ!」

と言いましたが、夫はそのままお風呂に行ってしまいました。

 

 

夫は子供を泣かせたかったのか?

そうではないでしょう。

だって、

 

「逃げろ!!」

 

と、怒鳴っていましたから。

 

 

心配だった。

これに尽きるでしょう。

きっと、子供の話をよくよく聞いてあげる「器用さ」は持ち合させていないですが、びびっくりしたのと、心配とが一緒になって、同時に怒りが沸いてきて怒鳴っていたんでしょうね。

「逃げろ!!」は→→「命を守るために逃げろ!!」

が伝えたかったんでしょうね。

 

お父さん、心配だったんだよ。そうじゃなかったら逃げろって言わないでしょ。あなたの事大事だから、怒ったんだよ。

夫がお風呂に入っている間、

泣いている子供を抱きしめて、

「怖かったね。怖い時って、動けないんだよね。怪我がなくてよかった。今度同じようなことがあったら、自転車もかばんも置いて逃げておいで。あなたの命より大事なものは何もないからね。一人でいるときに起こる事はお母さんはどうやっても守ってあげられないから、自分の命は自分で守るしかないんだよね。

○○(子供の名前)、お父さん怒ったけど、あなたか嫌いでムカついて怒ったんじゃなくて、大事だから心配で怒ったんだよ。そうじゃなかったら、逃げろ!!って言わないよ。逃げて助かって欲しかったから言ったんだからね。」

 

と伝えました。

涙が止まって、すーっと気持ちが落ち着いていく様子がわかりました。

 

まとめ

今回は、夫の言動から感じたことですが、

私にも同じような怒り方は心当たりがあって、やりがちなのです。

 

ただ、今回良かったことは

何より、

子供に怪我がなかったこと。

そして、

夫の言動の真意を私が感じて、すぐに子供に伝えられたこと。

 

 

私のフォローがなければ、子供は夫を誤解したままで大きくなるのです。

怖い思いをした後の家族の対応というのは、一つ間違えると大きなトラウマになります。

それによって今後打ち明けることができなくなるのです。

そして父親に対し、不信感を持つでしょう。

父親は、ただ子供が心配だったという、愛情からでた言動だったとしてもです。

 

私たち母親もそうですが、してしまったことの真意を

(アンガーマネジメントでは第一次感情といいます)

伝えられるのであれば、そのタイミングを作り謝るなりできるとベストです🍀

 

※警察にはすぐに連絡しました。注意してパトロールをしてくださるそうです。

この記事を書いた人

しおたひとみ

育児を通して本当の自分と向き合うことになった30代の母親です。
穏やかな性格だった独身時代には、
自分とは無縁と思っていた「怒り」という感情。
しかし結婚して子供を授かり育てていくうちに、段々と理想と現実のギャップに苦しみ、子供を愛しているのかさえわからなくなっていき精神状態は最悪に。
又育児環境も、両親との同居、4度の転勤など変化の多い中
イライラをコントロールすることができずに悩んでいました。
そんな時テレビで紹介されていたアンガ―マネジメントに出会い、
藁をもつかむ思いで学び始めた事をきっかけに
その後日本ではまだ少ない怒りの専門家としてアンガ―マネジメントを伝えていく為、ファシリテーターの資格を取得。
自分自身も日々イライラコントロールのトレーニング中ではあるけれど、
今はイライラすることはほとんど無く、大好きな子供たちと笑って過ごせるようになりました。

現在男の子3人、女の子1人の母。
お母さん向けのネットショップ運営中。
2016年12月から、地域で子供食堂をはじめました。
「過去の自分と同じような精神状態の、育児中のパパやママをサポートする事・頑張っている子供の身近な相談相手になる事・人と人を繋ぐ事」
をモットーに個人で活動中。