本当はしたくないのに怒っちゃう子もいる

こんにちは。アンガーマネジメントファシリテーターの塩田です。

 

本当はしたくないのに怒っちゃう子もいる

子供と同じ年の子の中に、怒りやすい子がいます。

うちの子も怒りやすいですが、時と場合を考えて怒ることができるようになってきた様子で、少しづつ成長が見られます。

でも、中には怒って友達を叩いたとか、暴言を言ったとか、そんなこと繰り返す子もみられます。

 

ちょうどそんな子の気持ちを考えてみようって内容の番組を見ました。

 

それは、怒るとカッとなってきつい言葉を相手に言ったり叩いたりしてしまう子供が、その時の気持ちを言葉にして話してくれているのですが、

 

その子はイライラして言い過ぎた時、自分でも「またやっちゃった…」と後悔しているというのです。それでも又嫌なことがあるとキレてしまうのを止められないと言っていました。

 

「なんで、こうやって怒っちゃうんだろう。」

「また嫌な事言っちゃって傷つけちゃった。」

 

と自分のことを責めて悩んでいる子もいるという事なんです。

相手のことなんて気にしていないように見えがちですが、一人になると上手くやれない自分を責めている場合もあるのです。

その子はもどかしさから、自分の腕を噛んでしまうとも言っていました。

子供自身も悩んでいるんですね。

私たち、母親の子育てのイライラも同じです。

 

私たちも、我が子に怒りすぎたことを日々後悔し、反省して自分を責めていて、でもまた同じことをしてしまって…を繰り返しています。

私だってそんな日があります。

 

子供でも同じで、悪いと分かっていてもまた怒ってしまって、上手くいかなくて苦しんでいるんですね。

 

番組で話してくれたその子は、クラスの友達にすぐ怒ってしまうけど、幼馴染の子にはあまり怒らないでいられると言っていました。

なんで?と聞くと、

自分のことを理解してくれていると思うから、安心していられるのかな…という事を話していました。

 

 

家でいい子、学校で悪い子。

家ではいい子で、学校で悪い子。

という子は特別に問題があるように言われがちです。

実際に保育園や学校の先生からそんなことを言われる親御さんもいると思います。

でもそれは、なんでいけないのでしょうか?

その言葉を言われて八方ふさがりになるお父さん母さんがいては、私はそちらの方がいけないと思うのです。

只でさえ、学校からの連絡が来るたびに、親は自分の育て方がいけなかったのかと責めています。

なのに、さらに追い打ちをかけるような専門家からの言葉は、親と子供両方を苦しめるかもしれません。

プレッシャーから、子供にきつく当たる負のサイクルに陥る可能性もありますよね?

うちの子はなんて悪い子なの…

私の育て方がいけないんだ…

もっと厳しくしなければ…

そんなマイナスの「気づき」に何の意味があるのでしょうね。

 

それより、

先ほどの子が言っていた、「幼馴染の子には自分を理解してくれていると思うから安心していられる。」と言う言葉から、

家でいい子なのは、安心してくれているからと受け取ってほしいのです。

 

この子は安心しているから、家では素直な姿をみせるのね。

と、家での素直な姿を喜んでいいと思うんです。

 

そして家でしてくれる喜ばしい行動や言動に対して、

「お母さんうれしい。」って返してあげて欲しいと思うんです。

 

それが出来たら次に、

「今みたいなこと、学校(保育園)でもできたらいいね。」って励ましてあげられると、それでもう100点じゃないでしょうか。

 

すでに学校で悪い子キャラになってしまっていたら、

違う行動をするのは勇気がいるでしょうし、上手くいかないかもしれないけれど、子供が「今日、ちょっとだけど上手くできたよ。」と言って来たら、

そこはお父さんお母さんの最高の笑顔で「すごいねー!!頑張ったね!!」

って抱きしめてあげて欲しいです。

 

失敗したっていいじゃない、人間だもの(笑)

 

私は子供に、「失敗したときは、お母さんが一緒に謝るから大丈夫」と言っています。

失敗しても大丈夫と思わせてあげたいものです。私たちは子供の一番の味方だからです。

 

 

ついつい、熱くなりました。すみません。

うちの子もそうですが、子供はこの世に生を受けてからまだ数年です。どの子も一生懸命生きています。

一方的な見方で知識だけを言われると苦しいものです。

見方一つで前向きになれると思うので、どんな状況の中にも必ずある「いいこと」に「気づく」ことが大事だと思っています。

 

埼玉県 新座市 アンガーマネジメントファシリテーター 塩田

この記事を書いた人

しおたひとみ

育児を通して本当の自分と向き合うことになった30代の母親です。
穏やかな性格だった独身時代には、
自分とは無縁と思っていた「怒り」という感情。
しかし結婚して子供を授かり育てていくうちに、段々と理想と現実のギャップに苦しみ、子供を愛しているのかさえわからなくなっていき精神状態は最悪に。
又育児環境も、両親との同居、4度の転勤など変化の多い中
イライラをコントロールすることができずに悩んでいました。
そんな時テレビで紹介されていたアンガ―マネジメントに出会い、
藁をもつかむ思いで学び始めた事をきっかけに
その後日本ではまだ少ない怒りの専門家としてアンガ―マネジメントを伝えていく為、ファシリテーターの資格を取得。
自分自身も日々イライラコントロールのトレーニング中ではあるけれど、
今はイライラすることはほとんど無く、大好きな子供たちと笑って過ごせるようになりました。

現在男の子3人、女の子1人の母。
お母さん向けのネットショップ運営中。
2016年12月から、地域で子供食堂をはじめました。
「過去の自分と同じような精神状態の、育児中のパパやママをサポートする事・頑張っている子供の身近な相談相手になる事・人と人を繋ぐ事」
をモットーに個人で活動中。