ずーっと道路を眺める親子、その先には線路が…

 

こんにちは。アンガーマネジメントファシリテーターの塩田です。

 

忙しい毎日に追われ

育児と仕事で1日が終わります。

 

夜、旦那さんと少し話をして寝ると

すぐに次の朝がやってきます。

 

でも、思えば大分楽になった。

数年前は、子どもが4人とも小さくて

けんかの仲裁や、食事のマナーを叱ったり常に怒っていて、自分の時間がなくて、イライラして、疲れてそんな自分が嫌で泣いて。

 

そんな感じで過ぎていたはず。

 

 

でも今は、ずいぶん楽になりました。子供は成長していきますね。

私のような親の、足りない部分をカバーしてくれたりしています。

頼もしいものです。

 

 

道路を眺める親子に会いました

普段パートとして外回りをしている私ですが、

数日前に、

いつもの出勤の時間に

歩道がほとんどない道路の脇に、

ぼんやりと車を眺めている親子がいました。

 

 

ベビーカーに乗っている男の子はまだ1歳前くらい。

走っていく車を目で追っていました。

車好きなのかな~?

と思って、横を見ると、

ベビーカー横に座りこむママが見えました。

 

少し違和感を感じました。

 

子供に話しかけるでもなく、ただ座っていました。

 

 

誰かと待ち合わせかな??

そう思ってしばらく見ていましたが、

その場にずっといるだけです。

 

 

その親子の前の道路を渡ると、踏切です。

”線路に入らないといいけど…”

 

 

そんな不安を感じたので、

近くの工事車両の誘導をしていたおじさんに、あの親子はいつからいますか?と尋ねると、おじさんは

「今来たばかりだから、わからない。でも、あの場所は車に近すぎて危ないよなー。」と。

 

 

線路に入っていかないといいんですけど…と私が言うと、

おじさんも気を付けて見ておくと言ってくれました。

 

 

 

私は声をかける勇気がすぐに出なくて、一度仕事に向かって、30分後に同じ場所に戻ってもしまだ親子がいたら話しかけよう!と、考えて

30分後に戻るとその親子はいなくなっていました。

 

 

先ほどの工事のおじさんにもう一度尋ねると、

『あの親子ね、あの後、線路に向かったんだよ。

俺びっくりしてさ、傍までよって見ていたんだ。そしたら、何本も通り過ぎる電車を見送って、それから無事に渡っていったよ。よかったなー。』

 

と。

良かった。と思ったのと同時に、なんで話かけなかったんだろうと、後悔が襲ってきました。

 

あの顔は、道路や線路に飛び込もうと思っていたかはわからないにしろ、

今にも泣きだしそうな顔に見えた…。

 

でも私は無視されたり、は?って言われるのが怖かったから話かけられなかったんです。

 

でも、それじゃあ、あの若いママはあの後どう毎日を過ごしているだろうと考えると、自分の勇気の無さに、後悔しかありません。

 

悔しいです。

 

 

縁があれば又会える。次は声、かけてあげたら。と旦那さんに言われたけど、又会える機会が与えられるでしょうか。

 

 

次は必ず、動く。と心に誓う今日この頃です。

 

 

この記事を書いた人

しおたひとみ

育児を通して本当の自分と向き合うことになった30代の母親です。
穏やかな性格だった独身時代には、
自分とは無縁と思っていた「怒り」という感情。
しかし結婚して子供を授かり育てていくうちに、段々と理想と現実のギャップに苦しみ、子供を愛しているのかさえわからなくなっていき精神状態は最悪に。
又育児環境も、両親との同居、4度の転勤など変化の多い中
イライラをコントロールすることができずに悩んでいました。
そんな時テレビで紹介されていたアンガ―マネジメントに出会い、
藁をもつかむ思いで学び始めた事をきっかけに
その後日本ではまだ少ない怒りの専門家としてアンガ―マネジメントを伝えていく為、ファシリテーターの資格を取得。
自分自身も日々イライラコントロールのトレーニング中ではあるけれど、
今はイライラすることはほとんど無く、大好きな子供たちと笑って過ごせるようになりました。

現在男の子3人、女の子1人の母。
お母さん向けのネットショップ運営中。
2016年12月から、地域で子供食堂をはじめました。
「過去の自分と同じような精神状態の、育児中のパパやママをサポートする事・頑張っている子供の身近な相談相手になる事・人と人を繋ぐ事」
をモットーに個人で活動中。