こども食堂の作り方~埼玉県新座市の私の場合

こども食堂をやりたいと思っている人はたくさんいると思います。

でも何から始めていったらいいのかわからないですよね…ヾ(。>﹏<。)💦

 

私の場合ですが、NPO法人でもない一個人でのスタートですが、

参考になればいいと思いますのでご紹介させて頂きます。

 


こども食堂とは…

こども食堂は、東京都大田区にある「気まぐれ八百屋 だんだん」が3年前に「子供が一人で立ち寄れる地域の居場所」をという思いで始めた活動です。
店主の近藤さんがあるとき、小学校の副校長先生から「親が病気などで暮らしが苦しい子供の夕食がバナナ一本や 菓子パンだけで、学校給食を頼みの綱にしている」という現状を聞いたことがきっかけで始まりました。  その近藤さんの思いに共感した人たちが、自分の地域でこども食堂を始め、全国的に広まりつつあります。

 

こども食堂ネットワーク

http://kodomoshokudou-network.com/

 


 

【1】このこども食堂ネットワークで作りかた講座が開かれていましたので、まずそこに参加しました。

※直接講座に参加できなくてもHPで講座の動画が見られますので、参考にしてみて下さい。

 

【2】市役所の子育て支援課に行き、こども食堂を始めたいと相談。

当時新座市では、こども食堂が市の活動の中に無かったため、個人でされることは問題ないのですが、助成などのサポートはないと言われました。でも、市内で2か所ほど開催しているグループがいると聞きました。又そのような取り組みをしたいと思っている人の繋がりも教えて頂きました。

 

【3】開催場所探し

本当は自宅で始めたかったのですが、私の自宅は市の中心部から遠く離れていまして、こどもが気軽に来られる場所ではなかったので、自宅以外の場所で検討しました。そこで小学校から近く休日は子供達が多く出入りする公民館を利用することにしました。

市の施設をお借りする場合、利用登録をしないといけないので、直接行って書類を書き登録しました。そして、開催予定日に公民館の調理室を予約しました。

私自身も小さな子供がいるので、夜の開催は厳しく昼に開催することにしましたので午前9時~午後3時までの6時間を予約。

 

【4】メニュー決め (アレルギーへの対応はどうするか?)

メニューは子供にも聞いて決めました。ハヤシライスかカレーライスか?子供に聞くとカレーの方がみんな好きだよとアドバイスをもらったので、カレーに決定。

副菜に中華サラダ。デザートはフルーツポンチ。今回はアレルギーの対応はしない事にしました。こどもは無料。大人は300円に。

 

【5】ポスター作製と配布

ポスターを作るセンスが全くないので、フリー素材を利用して作成しました。ポイントは一目で子供食堂とわかるように作る事。

 

パワポン パワポでポンっ!とチラシのデザイン

https://ppon.askul.co.jp/

 

出来上がったら、開催する場所の校区である小学校と保育園に掲示をお願いしに行きました。コンビニエンスストアや、近くのお店にも貼って頂けるかお願いに回りました。

そして、コンビニの場合、いつもご飯を買いにくる子供を知っている場合があるので、こども食堂があるよ!と一声かけてもらうようにお願いしました。

お母さん友達にも広めてもらうようにお願いしました。ママたちの力は凄いのでとても力になって頂きました。感謝しています♡

気になっていたアパートやお家のポストに投函

 

【6】保健所に届けを提出

管轄の保健所に、こども食堂開催の時に必要な届を出しに行きました。事前に電話を入れてから伺った方が担当の方と細かく相談できますので良いです。衛生面の注意もしっかり聞いておくといいです。

その時「開催場所の見取り図」「メニュー」を見せないといけませんので用意していって下さい。

※この時にアドバイス頂いたのですが、保険にも入って置く方が良いそうです。もし食中毒など出してしまった場合の保険です。

 

【7】備品の用意

借りる場所によって、調理器具すべてお借りできる場合もありますが、そうじゃない場所もありますので、事前に聞いておいて足りないものを準備

調理器具・食器・洗剤・ふきん類・ゴミ袋…などなど細かく考えておくことが大事です!

楽しい雰囲気になるように音楽も用意しました。

また赤ちゃん連れのママの為に小さなマットと絨毯、玩具もうちから持っていきました。

 

【8】前日、材料の購入

50人分の食材を準備しましたが、量が分からなかったのでネットで検索して参考にしながら買い揃えていきました。お肉野菜は国産の物で用意しました。フルーツポンチの缶詰は国産に出来なかったのですが、寄付など頂けるようになれば国産の物でやりたいと思います。

 

【9】当日 (セッティング・調理から片付け)

朝9時の開館に合わせて行き調理を開始。12時食べ始め、14時終了。後片付け。

私の場合は公民館をお借りしましたので、参加者の名簿の提出が必要でした。ですので事前に名簿と筆記具を用意していました。

誰でも気軽に来ていいこども食堂ですが、この時気を付けた事は、来てくれた子供たちに、「おばちゃん又こども食堂をするから次も来てね!その時は一人でご飯を食べることの多い友達を連れてきてね!」と声をかける事です。いつか必要な人の所までこの情報が届けばいいなぁ。

 

【10】反省・次回の予定

50人分用意して、48人の子供と大人の方に来て頂きました。かかった費用は、備品と食材費と場所代で約35000円。

参加してくれた大人は一人300円で食べて頂いたので、その分が浮いて、結局約32000円で開催することができました。

 

反省:公民館は市の施設で、本来『食堂』という形での使用は認められない場所だそうです。実は開催直前に、やはり開催してもらっては困ると電話がきました。びっくりして動揺しすぎてしまい、泣きながら(笑)その方とお話ししました。すると「では今回は特別に」という感じで(笑)名簿の提出を条件に認めてもらえたのでした。

「こども料理教室」なんて名前に変えて、参加者を事前に把握していれば使用してもいいようです。

しかし、それでは今困っている子供に届かないかもしれません。次回をどうするか、しっかり考えていきます。

 


 

★感謝★

ポスターを見たことで手伝たいと当日の調理の時から一緒にサポートして下さったご夫婦に心から感謝しています。夫のサポートを受けて個人で始めた活動が48人もの出会いに繋がったことがとても嬉しいです。当日は子供だけでなく親御さんや、民生委員の方、学校の校長先生も来てくださいました。これからもこのような大人とこどものつながりを作る場所にしていきたいです。そして『助けてほしい時に助けてと言える仲間づくり』をしていくことが目標です。

この記事を書いた人

しおたひとみ

育児を通して本当の自分と向き合うことになった30代の母親です。
穏やかな性格だった独身時代には、
自分とは無縁と思っていた「怒り」という感情。
しかし結婚して子供を授かり育てていくうちに、段々と理想と現実のギャップに苦しみ、子供を愛しているのかさえわからなくなっていき精神状態は最悪に。
又育児環境も、両親との同居、4度の転勤など変化の多い中
イライラをコントロールすることができずに悩んでいました。
そんな時テレビで紹介されていたアンガ―マネジメントに出会い、
藁をもつかむ思いで学び始めた事をきっかけに
その後日本ではまだ少ない怒りの専門家としてアンガ―マネジメントを伝えていく為、ファシリテーターの資格を取得。
自分自身も日々イライラコントロールのトレーニング中ではあるけれど、
今はイライラすることはほとんど無く、大好きな子供たちと笑って過ごせるようになりました。

現在男の子3人、女の子1人の母。
お母さん向けのネットショップ運営中。
2016年12月から、地域で子供食堂をはじめました。
「過去の自分と同じような精神状態の、育児中のパパやママをサポートする事・頑張っている子供の身近な相談相手になる事・人と人を繋ぐ事」
をモットーに個人で活動中。